野菜を食べよう!といっても、実は最近の野菜は昔に比べて著しく栄養価が低下しているのです。たとえば、ビタミンAが豊富といわれる人参は、1950年に比べて60年後の2010年にはなんと18%になってしまいました。ビタミンCたっぷりのホウレン草も、60年を経て栄養価は23%まで低下しています。まず、化学肥料によって土地が痩せ土壌の栄養価がそもそも低下していることで野菜そのものの栄養価も低くなっています。さらに、長い流通経路によってスーパーなどの店頭に並んだ時点でさらに栄養価が下がり、家庭では冷蔵保存することで野菜のビタミンはどんどん失われています。3日間の冷蔵でビタミンは半減するといわれているのです。つまり、野菜そのものの栄養価の低下x長い流通経路x冷蔵保存の三重苦で、口に入る時にはほとんど栄養価が無いに等しい状態で、野菜=水分+食物繊維 になっているかもしれません。単に量を食べるだけでは不十分で、野菜の質が重要です。有機野菜なら大丈夫かというと、残念ながら「マシ」な程度です。値段も高いですし、販売しているお店もそうたくさんないので手軽さが失われ、結果として野菜離れが進んでしまうかもしれませんね。より栄養価の高い野菜を食べられる、もっと簡単な方法は2つあります。ひとつは、品物の回転が速いお店で買うこと。もうひとつは、安いからといって買い溜めをしないで、毎日こまめに買い物してなるべく冷蔵保存しないこと。これだけでも体に入る栄養がぐっと増えるはずです!